家族関係というのはそれぞれ違ってくるものです。
そのなかには、親子関係を打ち切りたいと願っている家族すらいます。
そのため、親が亡くなったけど「親の財産を相続したくない」と考えて相続放棄してしまうケースも当然あるわけです。
そのとき勘違いされやすいのが親の相続権を放棄したからといっても、親と子の関係が断ち切られたわけではないのです。
勝手に「親との関係を断ち切ることができた」と勘違いされる人は殊のほか多く存在しています。
しかし、戸籍上では明確な親子であり、法律上の関係に何の影響もありません。
というのも、相続放棄というのはそもそも親との縁を切るための法律ではないからです。
親の負債を引き継ぎたくない、相続人の一人に財産をお任せしたい、そのような意味合いで放棄するケースがほとんどです。
だから、逆を言えば「相続を放棄してしまって親子の縁が切りたくない」と思っている人も、そのような心配をする必要はありません。